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越前打刃物独特の技
←平沸し(ひらわかし)
片刃刃物(出刃・刺身包丁など)
①約900℃位に熱した地鉄の上に鋼を乗せます。
地鉄の厚み13mm巾は、造る製品により21mmから通常43mm位のものを使用します。
巾の広い方に鋼を乗せることから“平沸かし”と呼ばれています。
②鍛接
地鉄に鋼を乗せた状態で1000℃前後に熱して一気に叩いて、地鉄と鋼を接合させます。
これを鍛接と呼んでいます。
③
地鉄と鋼が接合された直後の写真この後、火造りにて伸ばし、刃物の形状にしていきます。
←廻し鋼着け(鎌、刈込み鋏)
①
地鉄を平たく置く平沸かしに対し、縦に置いて行う鍛造方法鍛接後に、ひし形に叩いて伸ばしていく事で、鋼を薄くする事が可能です。
越前打刃物独特な鍛造方法で鎌等を作る時に用いられます。
②
鍛接 地鉄に鋼を乗せた状態で1000℃前後に熱して一気に叩いて、地鉄と鋼を接合させます。
←割り込み(わりこみ)
両刃刃物(三徳包丁・菜切包丁など)
①
菜切包丁のような両刃刃物を造るときは、地鉄を縦に置き、真ん中を割り、鋼を差込みます。
割込み鍛造といわれています。
②鍛接
地鉄に鋼を乗せた状態で1000℃前後に熱して一気に叩いて、地鉄と鋼を接合させます。
←二枚広げ(両刃菜切包丁)
2枚重ねたまま裏と表からベルトハンマー(昔は大づち2人、小づち1人で打っていました。)で打ち、2枚が同様に薄く延びるよう手早く作業する工程です。
これは2枚重ねることによって厚みが倍になる為、ベルトハンマーでの圧縮力が良く働き、さらに温度が下がりにくく、製品の板むらが少なくなります。
こちらは越前打刃物の特徴です。